まだまだ暑さが残る9月、私は恋をしていた。


それはすごく幸せな両想いの恋。





「悠也ーッ!!ごめーん。」


朝、家のドアを開けると同時に叫んだ私、美亜。



今年から大好きな彼氏、悠也と旭松中学校に通っている。


怠くなりはじめた学校だけど、親友の沙良と千春、そして悠也がいる学校はなんだかんだ楽しい。



「おせーよ。」



そう不機嫌そうに返事した私の大好きな彼氏、悠也。



悠也は幼馴染みでずーっと好きだったんだけど、中学生になってすぐ、晴れて私の彼氏になった。


優しくて、かっこよくて、ノリもよくて皆の人気もの。

そんな悠也が不機嫌。




怒らせちゃったかな?!


「ごめんってー。」


私が焦ったように言うと悠也は微笑んでから「冗談だよ。行くぞ。」と言って私の手を握って歩き出した。