極上恋愛野郎



 「っ……待ってくれ!」


 と、言って、手をつかまれた。



 …!?   --…!!



 胸のドキドキが激しくなってい
 くのがわかった。



 大竹さんは私の手を放そうとは
 しない。


 まっすぐに私を見つめる



 「ほんとに…前からずっと好きだ
 ったんだ。
 5年生の時…同じクラスになって…」



 大竹さんはなにやら言ってるけど、
 何も聞こえない。



 そのぐらい、胸のドキドキは
 ヤバかった。


 
 …やばい、やばい。
 このままだと、
 しんぞ…しんぞー
 バクハツするぅぅぅーーー!!




 大竹さんの手をムリヤリふりほどいて
 もう一回
 「…ごめんっ」


 と、言ってその場からさった



  
 身体のほてりをとるように、
 教室まで走る。