『ママー!見てー!』


『見てるよー!すごいなぁ星!』





近くの公園に着いてからの星は、時々あたしに声をかけながら、久しぶりに近所のちびっこ達と楽しそうに遊具で遊んでいた。





三歳の星は、次の春から幼稚園に入園する。


だから特に予定のない時は、この公園に星と結とよく来ていたんだ。




入園するまではたくさん遊んであげたい。


いつかは自分の手から離れていってしまう時が必ず来るから。

だからそばにいられるうちは思いっきり遊んであげたいなって、そう思ってた。






『マーマー!』




楽しそうな顔で。

楽しそうな声をあげる。



今のこの瞬間を。

星の笑顔を。


ちゃんと胸に焼き付けておきたい。



結の分まで…

星を幸せにしてあげなきゃいけないんだ。