『星……公園行こうか』


『んっ……うっ……っ……』





泣き続ける星を抱いて、そう声をかけると、星はゆっくりと頷きながら声を漏らした。






しっかりしなきゃいけない。


いつまでも立ち止まってちゃいけないんだ。





結がいなくなった現実をしっかりと受け止めて。

今の現状をちゃんと生きていかなきゃいけない。






『じゃあ公園行こうね』




あたしは星に優しくそう言うと、服を着替えさせて、首にマフラーを巻いてあげた。





『寒くない?』


『うんっ!』





星の笑顔。


弾むような明るい声。




あたしが守るべきものは…


今目の前にいる星なんだよね。