『すごい音やなぁ』 『大丈夫かなぁ?そこの川』 ザーッという音を立てながら、ずっと降り続く雨に、あたし達はそんな言葉を交わしていた。 きっと、こんなことは初めてのように感じたからだったのかもしれない。 バケツをひっくり返したような強い雨。 なんだか不気味で。 気持ち悪いぐらい降り続く。 そんな妙な不安にかられていると、二時間ほどたった時に、また速報のテロップが映っていた。