この空に誓ったこと




実は先月末あたりから、隼人はずっと残業続きで、毎日帰りは日付が変わる頃だったから、あたしも隼人も会話という会話が少なくなっていた。




年末にかけては毎年忙しくなるし、仕方ないことなんだけど、ちょっと寂しいなぁなんて。


いい大人なくせに、そんなこと思ったりしてた。




だから久しぶりに早く帰ってこれる、イコール少しでもゆっくりできる時間ができるのが、あたしは本当に嬉しかった。






『あ、雨降ってきたし』


『うわ、めっちゃ曇ってるってゆーか真っ暗になってるやん』




その時、里沙とマコちゃんのそんな会話に、リビングのベランダの向こう側にふと視線を移した。