『ママー!なんでなおすの?結ちゃんのやでそれ!』
全身がその名前にビクッと反応した。
『結ちゃんもたべるからなおしたらあかんねんで』
そしてそんな星の言葉に…
キュッと唇を噛み締めた。
結の器やエプロン。
あたしはついいつものように用意をしてしまっていて。
そしてこれはもう必要のないものなんだと今ハッキリと頭が理解していくにつれ、抑えられない感情で胸がいっぱいになっていった。
『星、結は…もういないねん』
『なんで?結ちゃんはおるよ』
『おらんの、もうここにはいないやろ?』
『なんで?なんでいないの?結ちゃんはどこにいったの?』
『なんでって……っ……もういないものはいないねん。だから……もうこれもこれも必要ないの!』
何故か星の言葉に苛立って。
あたしはごみ箱の中に結のエプロンや器をそのまま勢いよく捨てていた。



