視界がまたぼんやりと滲んでいく。 長靴やスリッパだけじゃないんだ。 この家の中にはもっともっとたくさんの結の物が溢れてる。 おもちゃだって。 髪飾りだって。 洋服だって。 食器だって。 結のものがたくさんある。 急に…… 家の中に入るのが怖くなった。 あたしは…… 結のいない家で。 結の抜け殻を見つけるたびに。 こんな風に悲しい、寂しい気持ちをしなければいけないのかなって。