だって話したとしても、

きっと売り言葉に買い言葉で延々とケンカになるような気がしたし、



あたしは黙って星が眠る子供部屋に向かった。





『……っ……う…っ……』





でも……

扉を開ける前に聞こえてきた声に、ドアノブにかけようとしていたあたしの手はピタリと止まった。





『…ん……っ……っう……』





星が…泣いてる。





なんで………






何故か扉を開けることができなかった。




やっぱり星は……


あたしを責めたりしなかったけど。

今日本当はすごく寂しくて悲しかったのかもしれない。




初めての参観日。



周りのお友達はきっとママが見に来てくれてたのに…



その中にあたしはいなかったから。





探したかな?


たくさん並ぶママ達の中に、あたしの姿を…

何度も探してたのかな?





こんな風に隠れるように泣いたりしている星の気持ちを考えると…


情けなくて、涙が止まらなかった。