『隼人……今日何してたん?』


『何って仕事して終わってからも課長とまた仕事の話しながら飲んどったわ。こんな時間まで俺は仕事してんねん』





足元に落ちた名刺らしきものをそっと拾い、あたしはそれをジッと見つめた。






『じゃあクラブRって何?』


『はっ?なっ、知らんわそんなもん』





明らかに顔色が変わった隼人に、あたしはすぐに勘づいた。





『仕事とか言って結局キャバクラかどっかで遊んでたんやろ?』


『あほか、付き合いで連れて行かれただけや』


『結局行ってるんやん、知らんとかウソついて。最低やな』


『課長に誘われたら断られへんやろ、遊びも仕事のうちやねん』






呆れて……


言葉が見つからない。




隼人が……


変わってしまったような気がして。



それ以上話をする気にはなれなかった。