『あ……そのことなんやけど。幼稚園向かってる途中でフラッシュバックが起きて…行かれへんかった』
『マジで?』
『うん……』
『星…可哀相やな。初めての参観やしみんな周りは来てたやろうし』
胸にズキンと痛みが走った。
可哀相。
隼人は他人事かのように、そんな言葉を口にした。
『ごめん…行きたかったんやけど…気付いたら無我夢中で家に帰ってきてて』
『でもこれからいろんな行事があるし毎回こんなことになってたら星は寂しい思いするんちゃう?せめて行事ぐらいは行ってあげろよ』
だったら……
『じゃあ隼人が行ってあげてよ』
『は!?』
『これからは仕事休んで行ってあげてよ』
『何言うてんねん、無理な話すんなや。お前俺が係長なったの分かってるやんな?』
『………』
『ちゅーか、いつ治んねん、お前の病気』
隼人は……
そう言うと、重い重いため息をついた。



