♪〜♪〜♪
そんなことを思っていたその時……
ケータイが隼人からの着信指定メロディーを奏で、あたしはすぐに電話に出た。
『もしもしー』
『あ、大丈夫か?なんかそっちかなり雨降ってるみたいやけど』
『あぁうん、結構すごいけど大丈夫やで。隼人は?大丈夫?』
『おー、このあたりは全然大丈夫やで。まぁ早く終わらせて向かうわ!』
『うん、気をつけてね』
そうやって隼人との電話を切った時、何故か不思議な気持ちになっている自分がいた。
隼人……
仕事中に電話してくることなんかないのにな……
まぁ、これも記録的豪雨ってやつ?
この雨のおかげかな。
楽観的に。
能天気に。
プラス思考に。
何故かそうやって思い込もうとしてた。
近付いてきていたその時に――
第六感が反応していたからかもしれない。



