ガチャ………
どれくらいの時間が経ったころだろう。
玄関のドアがあいて。
星が帰ってきた。
『ママ……』
そして玄関に座り込んでいたあたしに、星はそう言って近付いてくると、そのままあたしにぎゅっと抱き着いてきた。
『だいじょうぶ?ママ』
なぁ星?
なんで?
なんで言わへんの?
なんで『来てくれへんかったん?』って怒らへんの?
『ごめんな星…』
謝ることしかできなかった。
あたしを責めることすらしない星は、子供なのに…いつのまにかあたしの顔色をうかがうようになってて。
自分よりもあたしのことを先に考えるようになった。
こんな三歳の子っている?
こんな優しい子……
星しかいないよ。



