―――ウソ………。



あの消しゴムも、偶然じゃ
なかったんだ……。





「表面上だけ余裕かまして
たら、なんか桃野さん、
どんどんオレのこと
美化してくからさ。


イメージ壊して嫌われる
かもって思ったら、
なかなか言えなくて……」




「そんなっ!

イメージと違った
くらいで、嫌いになったり
なんかしません!」




とっさに叫ぶと、折原
さんはギョッとしてのけぞった。




「あ、ありがと

けどホラ、あの、
ここバスだし……」




「―――あっ!

ご、ごめんなさいっ」



_