それからナナミは自分の親に事情を説明して、警察に行って警察があたしの中の情報を引き出した。


被害届は出したけど、これが詐欺になるかはわからないわ。

こんなの誰でもやっている事でキリがない、そう説明されていた。



データを警察に渡した後、あたしはSDカードのシークレットにリュウタの情報を移してアドレスからリュウタを消した。



「あれ?リュウタのアドレスがない」


ナナミはあたしをいじりながら首を傾げた。


そしてナナミが初めてあたしに話かけた。


「あなた…人工知能があるって本当だったの?」


全く、何を見てあたしを買ったのよ。

デカデカと書いてあったじゃない。


「リュウタの事、消してくれた…?」


そうよ、あんな男思い出さないように消したわよ。


「あたし…騙されてたんだよね…」


あんたまだ二十歳でしょ?
交通事故にでもあったと思って次に向かいなさい!
こんな事があったわねっていつか笑ってネタして携帯小説でも書いてみたら?