またリュウタの部屋。
リュウタとナナミは2人でDVDを見ている。
「あのさ」
うとうとしていたあたしはビックリしてアラームを鳴らしてしまうところだった。
「え?」
リュウタの携帯からあたしに話掛けてくるのは意外だった。
彼は言葉を選んでるみたいでゆっくり話をしはじめた。
「ボクさ、色々考えてたんだよね。リュウタとナナミの事」
「うん」
「ボクはリュウタの所有物だけど、やっぱりナナミがかわいそうだよ」
「そうよ、あんた本当にどうにかしてよ!」
「まぁ、作戦があるんだよね。これはキミの協力なしでは出来ないんだよ」
作戦?
何それ?
あたしは彼の作戦を聞いて驚いて声も出なかった。