リュウタが「コンビニに行く」と言って部屋を出た。


その途端にナナミが溜め息をついた。

バッグから財布を出すと中身を見て涙をこぼした。


「5千円しかない…」


この3日で10万も使って貯金もわずかしかなくなったら涙も出るわよね。


ナナミはお金をためて自動車学校に行こうとしてるんだから。


右手の薬指にはまった指輪を眺めている。


「リュウタはあたしの事、好きなんだよね?騙されてないよね?」



ナナミ!騙されてるのよ!気付いてよ!!