ユウリの美しい髪をすくい、口付けるとサラリと落とした。 指の間をすり抜ける柔らかな髪の感触… ユウリから香る薔薇のかおり… そっと指先で触れてみる柔らかな頬… 『全てが愛おしい』 この俺をこんなにも夢中にさせる女がこの世にいたなんて… 何時までも眺めていたかったが、劉兒は寝室を後にしてリビングへと向かった。 ソファーに腰掛け携帯を手にした。