「…もしもし?」



知らない番号に不安を覚えながら、ユウリは電話にでた。



『久しぶりだね…その男は誰だい?僕というものがありながら男を部屋にあげるなんて…』



「いやぁぁ…」



真っ青な顔でユウリは携帯を部屋に投げつけた。



「どうした?!」



劉兒は、小刻みに震える柔らかな身体を抱き締め、嬉しさを噛み締めていた。



「…怖い…やっぱり誰かがあたしを見てる!!」



ギュッと目を瞑って劉兒にしがみついていた。