ホテルでの滞在中、劉兒は何度となくユウリを抱いた。



全てにおいて欲はユウリの中に吐き出していた。



「夫婦なんだからいいだろ?」



悪魔は身を潜めてなどいなかったのだ。



初めから、ユウリを大学になど行かせる気など無かったのだ。



「流石にあれだけしたら出来てるだろ?きっと出来てるから大学なんて行かなくていい…」



顔を曇らせたユウリだったが、自分が選んだのだと諦めるとにっこりと微笑んだ。



「そうねあたし可愛い赤ちゃん産むわ…」



お腹に手をあて"父親に似ませんように"と願った。