「あっあのね…そのっ」



「何だ」



「手よ手…子供みたいだなって思って」



「あぁ…これか」



ふと視線を落とすと、劉兒は繋いだ手を少し持ち上げて見せた。



「落ち着くな…手を繋ぐって」



そう言うと、劉兒は繋いだユウリの手に口づけを落とした。



「うん…そうだね」



劉兒にぴったりと寄り添い、ユウリは微笑んだ。



愛しさがこみ上げた劉兒は、そっとユウリの髪を撫でた。