さっきから何となく気まずい雰囲気だった。



耐えきれず思わず誘ってしまった。



「…いいの?でも独り暮らしの女子高生の部屋に、いい年の男がこんな時間に行くのもどうかと思うから…」



劉兒は気持ちを抑え冷静な振りをした。



やんわりと劉兒を拒否するユウリを、自分なしでは生きていけないくらいにしてしまいたかった。



「…劉兒さんは信用できる人だから大丈夫ですよね?」



「信用か…俺を信用してくれるのかい?」



クスッと怪しげに笑う劉兒にユウリは身震いした。