どれ位走ったのだろうか…気が付くとリムジンはどこかの門をくぐり抜けていた。
そしてたどり着いたのは大きな洋風な屋敷の前だった。
ユウリは緊張感で一杯でどこをどう通って来たのか、どれくらい走ったのか全く解らなかった。
窓の外を眺めている余裕も無いくらいに、麗子の沈黙は恐ろしかったのだ。
「どうぞ…」
運転手がドアを開けると、麗子がすっと腰をあげた。
チラリと目線をユウリに向けると、「ついてきて」。
ただそれだけ言ってリムジンを降りていった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…