劉兒が送り迎えしてくれるお陰なのか、ユウリを付け狙う影も、嫌がらせの電話もピタリとやんだ。 それどころか、親しくしていた男友達全てと、一切連絡が取れなくなっていた。 男友達と街で偶然あった時、ユウリを見てまるで怖いものを見たかのような顔で急いで逃げて行った。 …あたし何かした? ユウリがいくら考えたところで解るはずがなかった。 すべては劉兒の仕業…狂気の愛のなせる技。 だってこの男は悪魔なのだから…