「あぁ…全部調べたよ…お前の親友もその家族も…親戚も何もかもな」



「悪いのはあたしだから…誰にも何もしないでっ」



ユウリは思っていた、劉兒なら何かしかねない。



先手を打っておかなければ…



「いやだと言ったら?」



「帰らない…何が何でも!」



ばっと腕をほどいて劉兒から離れた。



「ユウリ!」



「こないで!!…ちゃんと約束して」



冷たい湖に、今にも飛び込みそうなユウリに劉兒は焦っていた。



「くそっ…わかった!わかったよっ誰にも何もしねー!早くこっち来い!!」