ユウリの寂しげな後ろ姿に引き寄せられ、思わず抱き締めてしまった。 だけど心までは抱き締めることが出来ない。 どんなに時を過ごしても、心が開かれることはないのか? 正也は感じていた…ユウリの心には他の誰かがいるのではないか? それならば何故こんな所に… 考えても解らないが聞くこともできない。 ならばただ黙って抱き締めていよう。 いつか彼女の心この思いが届くように。