今も探し回っているに違いない。 見つかれば皆に迷惑がかかる。 時が経てばきっと自分のことなど忘れるだろう。 それはユウリ自身にも言えることだった… 劉兒を忘れたかった追い出したかった! ─心と身体から─ 正也の温もりは劉兒と違う… ユウリの心は揺れていた。 このまま正也と一緒に居れば、普通の幸せを味わえる。 ここ何日か此処で過ごした日々を思い出していた。