「俺だ…どうだ…ふっそうか…ご苦労だったな」 劉兒は今にも飛び上がり、叫びだしたい衝動を必死に抑えた。 くくっと肩を揺らして笑みを浮かべる。 「お嬢様が見つかりました」 手下の者を使いユウリを探させた… 思った通りユウリを逃がしたのは咲だった。 許さない…あの女…二度とユウリには会わせない。 何かを睨みつけるような鋭い目… ルームミラーに映る劉兒の顔が悪魔のようで、運転手は背筋を凍らせた。