何故だ…?出て行くことをずっと考えていたというのか… だとしてもあの時ユウリは、親友に裏切られ悲しみに打ちひしがれていたはず。 静かに目を開け立ち上がり、ベランダに向かった。 「はっ…やってくれたなあいつら…まぁ直ぐ捕まえてやるさ」 劉兒は遠くを見つめ、くっと口角をあげた。 次の日…「聞きたい事がある」と、劉兒に呼び出された一也は緊張していた。 今更なにを聞かれるというのだろうか?