『ユウリ…お前に早く会いたいよ』 くっと喉の奥で笑う劉兒に、手したの男は少女の身を案じた。 劉兒の何時もの我が儘ではない…男はそう感じていた。 執着心が恐ろしく強い劉兒を、幼い頃からよく知っている。 欲しい物はどんな事をしてでも手に入れる。 女もそうだった…手に入れたら終わり。 『手に入れるまでが楽しいんだよ』 劉兒はいつもそう言って、手に入れた女を紙屑のように捨ててきた。