部屋に入ると、劉兒はソファーにゆったりと身体を預けて座る。



「どうしたのユウリ…？」



突っ立ったままのユウリに、劉兒は目をやった。



「えっ…あのねっ…本当にするの？」



「んー何を？」



劉兒はとぼけた顔してユウリに返事をする。



「えっと…あのね…その…あたしから…"キス"……？」



「もちろん！だって出掛けたいんでしょ？友達と」



劉兒はにっこりとユウリに笑いかけ言った。