心臓発作で亡くなった姑の初七日が過ぎた。 夫はまだメソメソしている。 それを見ていると女はイライラした。 四十九日が経過した。 夫はまだ立ち直っていない。 女はうんざりしてきた。 そしてある日、紐が見えた。夫の首に繋がっていた。 女は少しも躊躇わず、それを引っ張った。 出張先のクレーン事故で夫が亡くなったとの訃報を受けたのは、それから間もなくのことだった。