所詮、人間なんて。


ちっぽけな存在。

特に大人。大人なんて、嫌いだ。


自分の思い通りにならないと、すぐカッとなって手を挙げる。

それより、挑発して喧嘩ふっかける方がいくらかましだ。

……まぁ、俺の一存だが…。


「……笑う…ね………。」


俺は呟いた。

思ったより口からはっせられた言葉は、情けないほど弱々しいものだった。