黒い大きな犬

黒い大きな犬だった。ユウタだった。
「ユウタ! ここにいたんだね! 大丈夫かい?」
僕は主人だと言う女越しにユウタに呼び掛ける。しかしユウタの目は虚ろで、僕の声は恐らく届いてはいない。