「ん?何コレ?」
5分くらい経っただろうか。
痺れを切らした私は、
ようやくトイレから出た。
すると、1枚のメモが
落ちていた。
「『リビングに来い』…」
書き殴られたような字で、
そう書かれていた。
そういえば…
光汰の字初めて見るや。
他クラスだから、
見る機会がなかった。
いや、それより…。
「お…怒ってるの、かな…」
当たり前、だよね。
謝らなきゃ!
感情的になりすぎた。
昔からのこの性格が、
私にとって短所だった。
嫌われたくないのに…。
私は勢いよく階段を降り、
リビングのドアを開けた。
