運命ラヴァーズ。


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不運、
としか言いようがなかった。


光汰は、マナーを守って
横断歩道を渡っただけなのに。

酔っ払いの運転する車が
信号無視、
正面には光汰がいて…。

アルコールが回る
おっさんの頭は、
思考回路がおかしくなっていて。

避けることなんてできず、
そのまま光汰に…。


病院に着いたときには、
光汰の両親、ミチルさんが
膝をついて泣いていた。

静かに、静かに…。



この事を思い出すだけで…
吐き気を催す。


そして、涙腺が緩む。