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ある土曜の、夕方。
「この場所いいな~」
テレビの旅番組を見て、
1人妄想プランを立てていた。
「今度光汰に言ってみよっと!」
光汰とは、中学2年の時から
付き合っている彼氏。
もうすぐ…付き合って2年。
~♪~♪
携帯が着信を知らせる。
ディスプレイには
『ミチルさん』と表示されていた。
滅多に電話してこない、
光汰のお姉さんだ。
クールで照れ屋という
ツンデレなところが、
光汰そっくりな人。
「もしもし、ミチルさん?」
「あっ…み、なみ…」
申し遅れたけれど、
私の名前は"松田 南"。
それよりも、ミチルさんの
様子が…変。
