(パパンッ)
…え?
紙テープや紙吹雪が
ひらひらと舞い、
頭の上に落ちてくる。
目の前には、
クラッカーを持つ光汰。
「誕生日おめでとう!南」
そう言って笑う彼。
ウソ…
知っててくれたの?
「怒らせて、ゴメン。
どうしても驚かせたくてさ」
ガラじゃねぇよな、と照れ笑う。
謝るのは私の方なのに…。
光汰こんな事してくれる
人じゃないと思ってたのに…。
すっごく、嬉しい。
「ふっ、ふぇっ…」
「おわっ?!
泣くの早ぇよ南ぃ~」
「うっうっ…"早い"…?」
「そ、早いって!」
そう言うとキッチンに向かい、
後ろに何か隠し持って
光汰は戻ってきた。
