お味噌汁と卵焼き、それに焼き魚という、いかにも日本の朝ごはん! って感じのものを作りあげた。

その残りの卵焼きと魚を、いつも先輩に渡すお弁当箱につめる。

ついでに昨日の夜の残りも全部つめた。


朝ごはんを食べて、いよいよ帰るというときに、それを手渡した。


「先輩ちゃんとご飯食べてね?」


「あ、ああ…サンキュ」


今日と明日の分は、あるだろう。

いつもお弁当を作ると、大概おかずは残ってしまう。

今度からそれを別につめて、夜用に渡してあげよう!


「悪い」


「いんです。先輩が好きだからしたいんです」


「……可愛い」


「!」


真顔で……言わないでくらさい…。

両手を頬に当て、パッと顔をそらす。


なんか玄関先で……新婚さんみた…。


「!」


~~~!


自分で考えて自分で照れまくってしまった。