――悠由サイド――


……心地いい。

人肌の温かさが…心地いい。


……ひと…はだ?


「……?」


うっすらと目をこじ開け、ぼやける視界の中人らしきものを確認した。

目をこすりこすり少しずつ視線を上に上げる。


……と。


「!!?」


驚きのあまり、声が出なかった。

だって……さっきまで夢にも見ていた先輩が。

あたしをじっと見てるんだもの。


「…はよ」


…そうか。

昨日は、先輩に泊まってもらったんだよね。


徐々に記憶が呼び覚まされる。


「おはよございます…ってなんで服着てないんです?」


……わあ!

よ、よく見たらあたしも着てない!


慌てふためき、捲れかけていた布団で隠した。