ずらっとテーブルに並べると、先輩は「意外性ナンバーワン…」と呟いた。
前から思ってたけど、先輩あたしが料理できることに意外性感じすぎだよね。
「もう食べます?」
「うん」
ってもう八時前か。
いつの間にそんなに経ってたんだろう…。
慌てて用意をし、食べ始めた。
少しドキドキしたけど……先輩は、いつもお弁当を食べるように、全部平らげてくれた。
「…ごっそさん」
お茶を飲み、ぽろっとこぼすように呟いた。
つい顔が綻びながらも、お皿を片付ける。
「先輩お風呂どうぞ」
洗い始める前に、お風呂場を指差して言った。
「いや…うん…」
「?」
曖昧な返事。
なにか躊躇しているようだったけど、半ば無理やり背中を押し、お風呂場へ追いやった。
先輩が出てくるまでに片付けて…寝るとこ用意しとかなきゃ。
……あたしの部屋じゃだめかなあ?

