「――でね? 結局彼氏いても関係ないしって言われたの……先輩?」


「……」




なにかあったら言えって言われたから言ってみた。

言ってみたんだけど……。


「……?」


お弁当を食べる手も止めて、完全に固まってる。

隅から隅まで固まってる。


目の前でひらひらと手を振ってみるけど、まったく反応はない。


「せーんぱーい」


その代わり…目が、怖いんですが。

なんか宙をものすごく睨んでる。

心なしか殺気までこもってる気がするのは……気のせいでしょうか…。


「先輩? あの…どうし…わきゃあ!」


???

は、はい? え?


な、なにこの、覚えのある感覚。

これはもしや…まさか…。


「……」


やはり。