そういうわけでこれは胸の内に秘めておき、しばらく会話とも言いがたい会話をし…。
…ま、あの先輩相手にまともな会話しようってほーが無茶ってやつよね。
「じゃーまた明日ね」
と電話を切った。
「……やれやれ」
…だわね、ほんとーに。
こんな時期からもう進路って考えなきゃなんないのね。
大変だわーもー。
あたしも来年は……。
「……」
…そーいやあたし、なにがしたいとかまったく…。
う~ん。
短大あたり?
それともなにか専門学校的な?
「……ま今じゃなくたっていいか」
そのうちしたいことが見つかるかもしんないしね。
「というわけでママ~! おなかすいたぁ」
「というわけって言われたってまだできてないわよー…。手伝って!」
「はーい」
そだ!
明日のお弁当の仕込みもしておこっと。
先輩……美味しいって思ってくれてるかな?

