俺様狼と子猫少女の秘密の時間②


そういうわけでこれは胸の内に秘めておき、しばらく会話とも言いがたい会話をし…。


…ま、あの先輩相手にまともな会話しようってほーが無茶ってやつよね。


「じゃーまた明日ね」


と電話を切った。


「……やれやれ」


…だわね、ほんとーに。

こんな時期からもう進路って考えなきゃなんないのね。

大変だわーもー。

あたしも来年は……。


「……」


…そーいやあたし、なにがしたいとかまったく…。


う~ん。

短大あたり?

それともなにか専門学校的な?


「……ま今じゃなくたっていいか」


そのうちしたいことが見つかるかもしんないしね。


「というわけでママ~! おなかすいたぁ」


「というわけって言われたってまだできてないわよー…。手伝って!」


「はーい」


そだ!

明日のお弁当の仕込みもしておこっと。

先輩……美味しいって思ってくれてるかな?