「なんでもいいから、お前は堂々とココにいりゃいいんだよ」
ココ…?
って……。
「!」
かーーーーっと赤面していくのが分かった。
だって先輩、あたしの頭を引き寄せて、自分の胸に押し付けている。
ココってココって…。
先輩の……。
「……はい」
今にも止まってしまいそうなほどゆっくりな足取りで歩きながら、頷いた。
…なんだ。
先輩……あたしを心配してくれてたんだ。
「ありがとう」
うふ。
うふふふふふ♪
やっぱり先輩、すき~~❤
「うふふふふ❤」
「……気色悪」
「……」
あまりに失礼じゃない?
仮にも彼女にさ。
さっき嘘でもお世辞でも気まぐれでも可愛いとか言ったよね。
嘘でもお世辞でも気まぐれでも(二回目)そっちのがだいぶいいんだけど。

