くしゃっと髪の毛を撫で、自分のほうに引き寄せてキスをした。
「んっ…ん……」
一生懸命にしがみついてくる悠由。
ハァ……超可愛い…。
時折頭を撫でてやると、ますます積極的になる。
やべぇだろ。
止まらなくなんぞ…。
「ふっ…ん……」
名残惜しすぎるが、そうなる前になんとか離れた。
なんか……母親に直接「お願いしますね」とか言われたら、なんとなく後ろめたい。
せめて…ベッドで……違うか。
「ふぁ…やだ~…もういっかい~」
このやろう。
涙目でそんなことを言われたら、一回といわず二回でも三回でも…。
あわよくば最後まで、とか思ってしまう。
「待て…。だから一旦起きろ」
ぺちぺちっと頬を軽く叩くと、「うん~…」と唸り、ようやく意識が覚醒しだしたようだ。
「……おはようせんぱい」
「ん」
「……先輩?」
…そして、自分がどこにいるのかも…。

