第一声がそれとは、そんなに分かりやすい声を出していたのか。

あはは…と、先輩に分からないように笑った。


「ねえ先輩」


『ん?』


「明日お休みですねぇ」


『ああ? …ああ…そうだな』


そうだなって……。

むう。


「明日……お休みですねぇ」


『? ああ…』


むううぅ!


頬を膨らませてさらに、口を尖らせる。


『悠由? おい……あ』


黙りこんだあたしを不思議に思ったのか、あたしの名前を呼ぶと…なにかに気付いたような声を出した。


『……』


「先輩…?」


『くくっ……』


え…。

わ、笑ってません!?

なんで?