「はー……あ」
次の日、数日振りに学校へ行き億劫なため息をこぼして、膝を抱え込むあたし。
その横で、杏子が必死で笑いをこらえている。
「……どうしたの?」
笑う理由が分からずに、思わず聞いてみた。
「いや、ね? 悠由って面白いなーって…」
面白いっ?
面白い……。
あたしが? 面白いんだろうか。
そういえば、先輩にもよく言われる。
「お前ってほんと、見てて飽きねー」って。
まさかめんどくさくなっちゃったとか!? と気付き、サーッと血の気が引いていくのが分かった。
「あはは! それが面白いんだってば」
「?」
こっちは真剣なのに、お腹を抱えて笑われては、拍子抜けだ。
「ついこの間まで、朝から晩まで目ハートにして先輩にメロメロだった子がよっ?」
あ、朝から晩までって!
めろめろって!
「今は地球の裏側に着くんじゃないかってほどに落ち込んでるじゃない」
ピシッピシと人差し指を向けて、顔をズイッと近づけてくる。