あれから約一週間経ったある晩の事


「…!…人の気配…」

「え、私じゃなくて?」


コクリとだけ頷き、いつの間にか苦無を持っていた。

気配がする場所…お風呂場だった。


(殺気…何者だ?)

心の中で三つ数えた。


一つ


 二つ


  三つ

同時にドアをあけた。