約束〜あの日の絡ませた小指〜



「……い」

「おーい」

「おい、起きろって!」


「ん〜……
ん?今何時ぃー?」

あれ?さっきまで普通に明るかったのに夕日がヤバい

てかキスされたよね?
あれ夢?
京介のキス優しい
他の人とはまた違う
前はよく強引にキスされてたし

「おい、聞いてる?」

「え?」

何か話してた?

「はぁー…
今は5時半、あとこれから遊び行かね?」

「5時半?日ぃ延びたって感じじゃない!
これから遊び行くの?どこ行くの!」

「どこ行くかは決まってないけどぶらぶら」

「決まってないの?
じゃあ買い物付き合って!」

「おう」

あれ?授業ってとっくに終わってるよね。
鞄取り行かなきゃじゃない?

「鞄取り行かない?」

「あるよ、ここ。
智成美が寝てる間に取り行った」

「ありがとう!」

「じゃあ行こ?」

手差し出してきたよ

彼氏かよ

どーしよっかな?

「うん」

京介の手は無視って自分1人で立った

「はいコレ、ありがとね」


京介にかけられたジャケットを返した


そしてあたし達はその場を後にした




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