私は、頷くことも否定することも出来ず、


ただただ
家に向かって走った。


私がなぜ即答でYESと言えなかったのか。


たくさんの気持ちが心の中で交錯した。


海は私のことを好きだから、言ってくれていると思いたい。


でも、海が好きなのは、嘘偽りで固めた私。本物じゃない。


だから、私は逃げてしまった。


海からも自分の気持ちからも。